逆浸透膜浄水器 ROTEC(ローテック) 日本食品薬化株式会社

水のコラム

#005 水の安心について③

より安心できる水を求めて

前記事「水道水とミネラルウォーター」でも触れましたが、我が国の水道水の品質基準は非常に高く、高い安全性が確保されています。 蛇口を捻れば、いつでも安全な水を確保できる。これは、世界に誇れる我が国の特徴のひとつと言えます。

しかし、昨今、世界に誇れる我が国の水道水が、様々なリスクにさらされています。

頻発する災害による水源地の汚染、未だ終息の見えない原発事故による放射性物質の飛散、水源への汚染物質の混入など、水道水の元となる原水だけ見ても数え切れないリスクが存在しています。
汚染物質の混入については、PM2.5やマイクロプラスチックに加え、一般に界面活性剤やコーティング剤として広く使用されている有機フッ素化合物などの難分解性化合物(自然環境で分解されにくい化合物)も問題視されています。

それでも、多くの浄水場が高度浄水設備を備えることで、現在も浄水場で作られた水道水は、一定の安全性を確保することができていると言われていますが、問題はそれだけではありません。

水道管の老朽化、マンションの貯水槽の汚染、屋内の配管の老朽化などにより、せっかくの安全な水道水が、蛇口から出るまでの間に汚染されてしまう。そんな状況が全国に広がってきているのです。

厚生労働省や日本水道協会のデータによると、日本各地に張り巡らされた水道管の総延長は、約66万キロ(地球16.5周分)に及びます。しかし、平成28年度末時点で耐用年数40年を超えた約9.7万キロ(約15%、地球2.5周分)のうち、同年度中に交換されたのは約5千キロにとどまっており、このペースでは30年後には約50%が耐用年数40年を超えて運用されることになると言われています。

実際に、蛇口から汲んだ水を分析してみると、多かれ少なかれ鉄サビが含まれており、給水設備の老朽化の影響が見て取れます。

また、水道水については、塩素では殺菌しきれない菌の存在や、残留塩素に起因するトリハロメタンの存在なども問題視されています。さらにマンションなどでは貯水槽の管理上のミスから汚染リスクが生じることもあり、残念ながら、決して安心できる状況にないと言わざるを得ません。

本当に安心できる水を確保するためには、蛇口から出る水をその場で浄水できる設備が必要なのです。